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2013年1月8日火曜日

フィジードル新貨幣

Bula!!

フィジーで到着時から帰国時までお客様のお世話をさせていただいている現地旅行社「atsパシフィック」より最新情報が届きました。

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★フィジードル、新年より新貨幣を導入

フィジーでは、英国植民地であった1934年以来、通貨(当初はフィジー・ポンド、1969年以降フィジー・ドル)の表にエリザベス2世女王の肖像が描かれており、それは1987年以降、度重なるクーデター(20年で4回)による英連邦(コモンウェルス)からの除名~民主化による再加入を繰り返してきた中でも変わることはありませんでした(現在も除名)。
しかしながら、2006年12月のクーデターで政権を掌握した現バイニマラマ政権では、数年前より、そのデザインをフィジー固有のものに変更することを計画、2011年には国会で承認され、昨年(2012年)12月12日、ナイラティカウ大統領により公表されておりました新貨幣がこのほど、1月2日(水)より流通開始いたしました。

今回の変更で、従来紙幣であった2ドルが硬貨となり、5ドル紙幣については、色が茶色から従来2ドル紙幣で用いられていた緑色に変わり、フィジー初のポリマー(プラスティック)製となります。
また、紙幣、硬貨とも、すべての貨幣の表側はエリザベス2世女王の肖像に代わって、フィジーに生息する、固有の、または貴重な動植物が描かれております。それ以外の部分や裏面については、基本的に各々、従来のものと変わっておらず(フィジーの伝統工芸、自然、文化、産業など)、描かれているものの詳細は以下の通りです。

【紙幣】
●5ドル(ポリマー製・緑)・・・[表] 「クラワイ(Kurawai)」と呼ばれる、ミドリ色で喉の部分が赤い小型のオウムの一種(ビチレブ島、バヌアレブ島、タベウニ島等の山間部の森に生息していたが、1993年以降公式には目撃されておらず絶滅の可能性あり)、および「カト・二・マシマ(Kato ni masima)」と呼ばれ、食塩を入れるためのバスケット。[裏] 絶滅寸前種に指定されているフィジータテガミイグアナ、およびバラカヤシ、マシラチュの花、バヌアレブ島のバリリ山。




●10ドル(紙製・赤紫)・・・[表] 「ベリ(Beli)」と呼ばれ、高地の流れの速いきれいな小川に生息する淡水魚、および「イ・ブンバンラウ・ニン・ベテ(i Bubarau ni bete)」と呼ばれ、アヒルの形をした、司祭がカバを飲むために作られた容器。[裏] 首都スバに植民地時代に建造された歴史的なグランド・パシフィック・ホテル、スバから見える、親指を立てたような形をした山、「ジョスクズ・サム」。




●20ドル(紙製・青)・・・[表] 「カザウ・二・ガウ(Kacau ni Gau」と呼ばれ、ガウ島にのみ営巣し生存数100羽程度とされる海鳥、およびロトゥーマ島に伝わる「フォア(Foa)」という椰子の実の皮むき器。[裏] フィジーの産業(水産加工工場、林業、鉱山で働く人々、サトウキビ運搬列車)、およびカンダブ島のウルイナンブケレブ山。




●50ドル(紙製・オレンジ)・・・[表] タベウニ島中央部の山の上にあるタンギモウジア湖周辺に生息し、フィジーの国花とされる「タンギモウジア(Tagimoucia」」、および「ワセカセカ(Wasekaseka)」と呼ばれる、クジラの歯で作ったネックレス。[裏] タンブア贈呈とカバの儀式を中心としたフィジーの伝統と文化。




●100ドル(紙製・黄)・・・[表] 「ナナイ(Nanai)」と呼ばれるセミの一種(ビチレブ島内陸部に生息し、8年に一度だけ、それも大量に発生することで知られる)、および「ブリ・クラ(Buli kula」と呼ばれる貴重な貝殻(ゴールデン・カウリまたはナンヨウダカラ)。[裏] フィジーの地図と180度子午線、フィジーの人々、白砂に囲まれた小さな離島、離島クルーズの帆船、シュノーケリングをする人々、熱帯魚。




※この他、全紙幣とも、表にフィジーのコート・オブ・アームス(紋章)、裏にフィジー準備銀行のロゴ、表と裏にドモドモ(伝統的なカヌーのマストの突端部分)が描かれています。

なお、新5ドル紙幣に関しては、旧2ドル紙幣と色が類似していることから、混乱を避けるために少し遅れて4月より流通の予定です。また、旧紙幣に関しては、当面新紙幣と併せて流通しますが、本年(2013年)末までに徐々に回収され、その後は使用できなくなる予定とのことです。ただし旧2ドル紙幣については新5ドル紙幣との兼ね合いでもっと早く回収される予定です。硬貨についてはこの限りではありません。

硬貨もデザイン一新、こちらも後日ご案内いたします。

Vinaka
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